私を探さないでください

旅に出ます。お願いです。私を探さないでください。

仕事を「すぐやる人」の習慣 (『THE21』BOOKS)

ビジネスパーソンの基本的姿勢が、 これでもか、というくらい書かれています。 読んでいると、頭ではわかっているけど、 実際にはやっていないことがたくさんある、 と思いしらされました。 そこで、簡単なことから始めることにしました。「メールには即答」…

国道VS.秘境駅:松波成行、牛山隆信(イカロス出版)

サブカルチャーとして認識されてきた国道。 その旗手である松波さん。 歴史ある趣味として浸透している鉄道。 そこに秘境駅という新しい切り口を見出した牛山さん。 サブカルチャー好きな人間にはワクワクする会話がつづきます。 そして、松波さんの博学には…

数学ガール フェルマーの最終定理:結城浩(Softbank Creative)

数学ガールの続編です。 定理や式の内容は、わからないものが多いけど、 数学的な考え方というものが、よくわかる快著でした。 第1章 『ほんとうの姿はなにかご存じですか?』 第6章 『本質が同じかどうかは、抽象化しなければわからない。 (抽象化は)本…

数学ガール:結城浩(Softbank Creative)

よい本だと思います。 数学アレルギーがある人でなければ、 数学のおもしろさがよくわかる内容ではないでしょうか。 物語も、ちょっと素敵です。 第二章 『定義が可能であることと、 その定義が有用であることとは別だ。』 第三章 『実数の数直線しか見えな…

生き残る判断、生き残れない行動:アマンダ・リプリー著、岡真知子訳(光文社)

災害行動の本です。英会話でこの本のことを話題にしたら、 先生(アメリカ人)が、この著者を知っていました。 この分野では有名なようです。 ひと月前に東日本大震災がありました。 そのときの現地のみなさんの行動は、 この本の内容とは少し違う印象でした…

たまたま:レナード・ムロディナウ著、田中三彦訳(ダイヤモンド社)

確率を読み物にした本です。 読みやすく、惹きつけられる内容でした。 第10章にあることばがこの本の本質を語っていると思います。 決定論は、人間の経験に対してはお粗末なモデルである。 「偶然は因果よりも、より基本的な概念である」 印象に残った内容を…

これからの「正義」の話をしよう:マイケル・サンデル著、鬼澤 忍 訳(早川書房)

とても勉強になりました。 正義に対する三つの考え方がある。 幸福は功利主義の考え、 自由はリバタリアンの考え、 美徳がこれからは大切になる。 平易な言い方をすれば、 金じゃなく、ひとりよがりでもなく、 人として恥ずかしくない生き方をする。 という…

ソフトウェア職人気質:マクブリーン(ピアソン・エデュケーション)

ソフトウエア工学は、小規模開発には適用できない。 技芸の伝承や徒弟制度に象徴される「職人気質」のやり方こそふさわしい。 この主張が繰り返し行われます。 小規模開発とは1200人月以下のプロジェクトです。 世の中のほとんどのソフトウエア開発が小規模…

ITエンジニアのロジカル・シンキング・テクニック:林浩一著(アイ・ディ・ジー・ジャパン)

内容も表現もわかりやすく書かれています。 とても勉強になります。 即戦力として役立つ本だと思います。

アドレナリン・ジャンキー:デマルコ他(日経BP社)

サブタイトルが「プロジェクトの現在と未来を映す86パターン」。 そのとおり、プロジェクト管理のパターンが紹介されています。 実はピープルウエアは、この本を読むための予習として、読んでおいたのでしたw 内容は、あいかわらず鋭いキレを楽しめます。 …

ピープルウエア第二版:デマルコ&リスター(日経BP社)

ソフトウエア開発プロジェクトのバイブル的存在です。 じっくり読んだのは初めてでしたが、間違いなく良書です。 この業界、20年間問題が変わっていないことを実感できます。 共感できるフレーズをいくつか引用します。 8章 『近代産業では、業種に関係なく…

ITロードマップ(2010年版)情報通信技術は5年後こう変わる!:野村総合研究所(東洋経済新報社)

1章だけ読みました。 あえて所感を書くならば、 インテリのマスターベーションが本になった。 内容を理解するには、特殊な能力が必要だと思います。 損しました。

住みよい街ベスト50:広瀬盛行監修(心交社)

これからセカンドライフをむかえる団塊世代への情報。 明確でわかりやすいターゲットです。 しかし、内容にメリハリがなく、情報があまり残りません。 (自分がまだセカンドライフについては切実ではないからかもしれません) なお、興味深い内容がひとつ。 …

プログラマの数学:結城浩著(ソフトバンククリエイティブ)

良書だと思います。 専門書のイメージはありません。 とてもわかりやすく説明されています。 初心者や勉強しなおす人にお勧めです。

論理学:野矢茂樹著(東京大学出版会)

わかりやすいという評があったので読みました。 たしかに他よりは読みやすかった、でしょうか。 結局、 論理学の内容自体、自分にはむずかしいようですw ゲーデル数化の説明と例はわかりやすかった。 なんかちゃんと理解できたような気になりました。 そし…

続・街並みの美学:芦原義信著(岩波現代文庫)

前作の考え方そのままに、 理論の補強と、例による補完が行われています。 あとがきにある下記の文章が印象的です。 戦後三十年あまりでこれだけの都市をつくってきた日本人であるから、 (中略) かならずや現在のものより美しい生きがいのある 街並みを創…

街並みの美学:芦原義信著(岩波現代文庫)

名著です。 壁をキーワードにして、日本と西洋を語り分ける。 床の建築と、壁の建築。 第?部を読んだだけで、ぐっと引き込まれました。 文中、印象に残る記述は多々ありますが、 この本の本質があとがきにまとめられています。 ここに私が「街並みの美学」を…

20世紀を動かした五つの大定理:ジョン・キャスティ 著、中村和幸 訳(講談社)

1990年代の本ですが、あせることのない内容が紹介されています。 とても勉強になりました。 数学を知らなくてもそれなりに読めますので、お勧めです。紹介されているのは、ざっくり言えば以下の内容です。 ミニマックス定理(ゲーム理論)、 不動点定理(ト…

残念な人の思考法:山崎将志著(日経プレミアシリーズ)

8月のはじめに読んだ本です。 読んで損はしないと思いますが、 このレビューに同意です。 「残念な人」という婉曲表現を用いて、著者の主観的な感度から外れた人間を揶揄(もっと言えば「中傷」)したいがための著作であり、ビジネス第一義的人間にしか受け…

ソフトウェアエンジニアリング論文集80's~デマルコ・セレクション(翔泳社)

80年代の論文が12編、400ページの本です。 一日で全部読みきれませんでした。 翻訳がちょっときついかなという印象ですが、 まあ、ぼちぼち読んでおくことにします。

ソフトウェア開発の名著を読む【第二版】:柴田芳樹著(技評SE選書)

いい本です。 題名のとおり名著10編が紹介されています。 出てくる本、全て読んでみたくなります。 でも、そう思うまでになるには、時間が必要かな、 とも思えるので、読者層がなかなかむずかしい本かもしれません。

オッサンになる人、ならない人:富増章成 著(PHP新書)

表題につられて買ってしまいまいした。 自分がオッサン化していることを、目の当たりにしてくれました。 内容が浅いので、軽く読めました。 やはり、一ヶ月放置させているには理由があるようですw これから、ちゃんと読了直後に読書感想文を書くようにしよ…

Twitter社会論:津田大介著(洋泉社)

「tsudaる」を宣伝したいだけ。 だからなんやねん。 内容が記憶に残らない本の典型ですねw

ゼノンのパラドックス:ジョセフ・メイザー著(白揚社)

アリストテレスとかガリレオとかニュートンとか、 偉人とか天才とかいわれている人たちは、やはりすごい、 と、痛感させられました。 「運動」ということだけを考える。 それだけのことなのに、 海よりも深い壮大な物語に仕上がってます。 勉強になりました…

なんだこりゃ?!まだまだあるぞ 県境&境界線の謎:浅井 建爾(じっぴコンパクト新書)

なかなかために内容でした。 ひとつ紹介。 愛知県西尾市と幸田町の境に熊手のように入り組んだところがあります。 これは、西尾の人がその昔、谷を開拓したためとのこと。 谷の奥にため池を作って、そこから水を流して耕作した。 なるほど。

医薬品クライシス:佐藤健太郎著(新潮新書)

快著です。 創薬の世界が、手に取るように理解できます。 話の展開も軽快で、スムーズに読み進めることができました。 一つ一つのリスクを丹念に避けることが、回りまわって全体の利益を損なってしまう。 こうした現象は、製薬業界に限らず現在あちこちで起…

形式手法モデル理論アプローチ―情報システム開発の基礎―:高原他(日科技連)

教科書です。 内容を自分の言葉で表現すると、 PrologとGPS(General Problem Solver)の初心者向け説明くらいでしょうか。 しかし、Prologという言葉も、GPSに関する記述も、関連文献も出てきません。 ソフトウエア工学の原理的な視点からみても、気になる表…

日本地図から歴史を読む方法:武光誠著(河出書房新社)

ぶっちゃけ、 残念ながら「地勢に隠された意外な日本史」までは見えませんでした。

「地名」は語る:谷川彰英著(祥伝社黄金文庫)

いいんじゃないでしょうか。 映画「カンゾー先生」のロケ地が牛窓。 勉強になりました。

Joel on Software:Joel Spolsky 著、青木靖 訳(オーム社)

才能あるやつにはかなわない。 内容もさることながら、表現もすばらしい。 つまり翻訳も良い。 「広告の本質は捕まらずに嘘をつくということだ。」(第37章) するどいw