私を探さないでください

旅に出ます。お願いです。私を探さないでください。

間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ―:Tom Engelberg 著(技術評論社)

ある程度の知識があれば読みやすくて、わかりやすい。
復習になる本だと思います。
こういう本は、
読ませたい人は読まなくて、
読まなくても良い人は読んでいる。
まあ、技術解説書ってそんなもんですね。


ドラマ調に仕立てられています。
その登場人物の紹介(第1章)が秀逸です。

シニア・マネージャ:
論理的思考を屁理屈のことだと勘違いしており、
クリティカル・シンキング(批判思考)のクリティカルも
『非難』のことだと勘違いしているらしい。
しかし、名刺にシニア・マネージャと書いてあるヤツで
ロクなのがいない確率が高いのはなぜだ。


IT雑誌の記者:
開発現場の苦労はわからないが、
仕事柄、最近のキーワードやバズワードにはくわしい。
(中略)
世の中のエンジニアがなぜ雑誌の記事のとおりに仕事をしないのか不満におもっている。

この記者は、ぶん殴りたいですねw

第2章:
「僕はアジャイル(開発)というのは、できれば、
アジャイル宣言を守るか
守る努力をしているモノだけに、
その名前を冠してほしいと思っているけど…」

第3章:
「大量に書いたドキュメントを保存するために、
キングファイルを買いに行くところから始める開発を、
『キングファイル駆動開発』なんて言った人がいたけど、
言い得て妙だね。」

第5章:
「業務のシステム化をうまくやることの本質は、
まず、業務を単純化することだと思っているんだ。
『抽象化』じゃないよ、『単純化』だ。」

「まぁ、テストで重要性なのは「妥当」ってことだよ。」

御意