私を探さないでください

旅に出ます。お願いです。私を探さないでください。

「ライト、ついてますか−問題発見の人間学」ゴース、ワインバーグ著、木村泉訳(共立出版)

この本の内容をひと言で表しているのは、
以下の部分でしょうか。

第八章
『たいていの不適合は、認識さえすれば容易に解ける。』

つまり、問題が解ける解けないは、
問題の本質をいかに見抜くかに帰着する。


しかし、この本の中の表現についてゆくには、かなり頭を使います。
ジョークなのかなんなのかわからない表現が多い。


そんな中でも簡単な表現を引用。

第二章
『問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である。』

第十三章
『彼らには、ライト、ついてますか?とだけ言ってやれば十分なのだった。
もし彼らがそれでは間に合わない程度にしか頭が良くなかったというなら、
彼らはバッテリー上がりよりはもっと重大な問題に
いくらでもぶつかっているはずであった。』

第十五章
『問題の出所は、もっともしばしば、われわれ自身の中にある。』

第十六章
『世界には二種類の人間がいる。
仕事する連中と手柄を立てる連中だ。
(中略)
(問題を解決する一つの方法は、手柄を立てる連中から)
物理的に遠ざかることである。』

第十七章
『伝統的に「問題解決」と呼ばれてきたものの多くは、
実はパズル解決である。
パズルはむずかしいように設計されているものだ。
(中略)
このむずかしくしようという努力自体が、
皮肉にもわれわれに、
最初の手がかりを与える可能性がある。』

第十八章
『学校があんなにだめな問題解決者ばかり生み出している理由は、
学生たちが問題は何であるのか見つける
というチャンスを決し与えられない、
というところにあるのかもしれない。』