私を探さないでください

旅に出ます。お願いです。私を探さないでください。

高速バスに乗るときは、予約した場所から乗らなきゃ

帰路、久しぶりにスリルを味わいました。
顛末を書くことにします。
ぶらり旅はこうでなきゃw


城端まで帰路の手段を決めていませんでした。
城端には東海北陸道が通っています。
高速バスがありそうです。
携帯でググると見つかりました。


城端サービスエリアから乗ることができます。
時間は17時55分。
名古屋には21時過ぎに着く予定です。
城端に着いたのは14時前。
4時間もあります。


どうやって時間を使おうか。
バスは砺波に寄るようです。
城端のあと、砺波もぶらつくことにしました。
砺波駅17時20分がバスの時間です。
15時過ぎの汽車で砺波に戻れます。
ちょうどよい感じです。


さっそく、バス会社に電話しました。
なんなく予約は取れました。
電話の向こうの女性と、こんなやりとりをしました。
砺波市役所横の営業所で切符を買って欲しいのですが...」
「市役所は駅から遠いのですか?」
「ちょっと遠いです。」
「駅から乗る予定にします。」
「お釣りのないように3500円準備してください。」
「わかりました。」


砺波駅に着きました。
地図を見ます。
駅から、チューリップ公園まで1km弱。
そこから500m程度先に市役所があります。
これなら、市役所に行っても問題なさそうです。


17時前、市役所に着きました。
バス会社に連絡を入れます。
「市役所の近くまで来ました。
切符を買って、ここから乗ることにします。
営業所はどこですか?」
営業所は、国道をはさんだところにありました。


17時、無事切符を購入できました。
国道添いの待合室でバスを待ちます。
あとは本を読みながら帰るだけです。


17時20分ころ、国道を赤いバスが通りすぎてゆくのが見えた。
ような気がします。


17時30分前、17時15分予定のバスはまだ来ません。
待合室には自分ひとりです。
営業所に電話してみました。
「高岡を10分くらい遅れて出たようです。」
じゃあ、そろそろくるでしょう。


17時35分ころ、国道の向こうに人がいます。
バス会社の人のようです。
高岡方面を一所懸命見ています。
待合室を出て、合図をしてみました。
「まだ来ませんね?」


17時40分ころ、さすがに遅すぎます。
職員さんが二人に増えました。
どうも不安がよぎります。
ローカルな路線バスが時間通りに来ました。
職員さんが運転手に尋ねます。
「市内で渋滞か事故はあった?」
「いや、なかった。」
路線バスは走ってゆきます。


自分が職員に尋ねます。
「バスとは連絡がとれないのですか?」
「はい、岐阜のバスなので」
「… どんなバスですか」
「赤いバスだと。」
「それなら、通りすぎていったかもしれません...」


バスと連絡が取れないのでは、しかたがありません。
引換してもらうこともできません。
となれば、別の手段で帰るしかありません。


「イルカ交通」さんにも名古屋行のバスがあるようです。
職員さんから連絡先を教えてもらいます。
電話してみます。
砺波駅19時発の高速バス名古屋行「きときとライナー」、
残席が7席あるそうです。
しかし、当日予約はできないようです。
高岡発なので、リスクがあります。


汽車を調べてみます。
高岡18時26分の名古屋行き特急があります。
1本後を検索すると、
なんと、名古屋着が翌朝ではないですか。
ということは、18時26分が終電?


職員さんに高岡までの交通手段を尋ねます。
17時52分に、目の前から高岡駅前行きのバスが出ます。
ぴったり!
ぴったりすぎて、タクシーという選択肢を忘れていました。


ほどなく路線バスが来ます。
乗り込みます。
まずはひと安心。


バスの中で、「きときとライナー」ついてググッてみました。
18時20分イオン高岡発、
18時30分に高岡駅南口発、のようです。
イオンは駅より砺波よりです。
この路線バスが、都合よくイオンによってくれれば、
始発からのることができます。
それでなくても、18時30分高岡駅という選択肢が増えました。


しかし、バスに乗ってから、大きな問題に気づきました。
高岡までは10数キロあります。
18時26分までは、30分程度。
バスの走行速度と高岡の街中を走ることを考えると、
やばいのではないでしょうか?


乗客は、おばさんと自分だけ。
まったりとした車内。
うらはらに、自分の胸はドキドキ。


さらに、バスは広い国道から路地に入ります。
旧道沿いの住宅地をまったり走ったりなんかします。
乗降客がないのがせめてもの救いか。
バスは信号以外に停車することなく進みます。


バスは広い国道に復帰しました。
「イオン右折XXkm」という看板が見えます。
バスは右折しません。
きときとライナー始発計画はなくなりました。


バスは、高岡の中心に入ってきました。
右折「高岡駅」の交差点をいくつか通過します。
おいっ!
ついに北陸本線をくぐります。
南口には行ってくれないようですorz


時間はすでに18時20分近く。
ですが、街中に入っても、
バス停で停車することなく、
渋滞にあうこともなく、
駅前まで、おばさんと私を運んでくれました。
18時22分、おお神よ。


次の選択です。
汽車かバスか。
が、路線バスが着いたのは北口、
ここから南口まで行く方法がわかりません。
まずは、汽車を選択。


切符売り場に飛び込みます。
「名古屋!」
「いまから発券していては間に合いません。」
という駅員の親切なことばに後押しされて、
改札で黄色い紙片をもらってホームに駆け込みました。


そのとき、ベルが鳴り、汽車が入ってきました。
これでなんとか、今晩中に名古屋に帰ることができそうです。


帰宅してからわかったのですが、
高岡19時台の米原行き特急でも、その日のうちに帰れたようです。