私を探さないでください

旅に出ます。お願いです。私を探さないでください。

国道249号ログ

R249R249高低差

国道249号が、能登半島一周道路だと考えるのは間違いだと思う。
次の2つの意味で間違いだと思う。
ひとつは、東側が七尾で終わっていること。
もうひとつは、能登半島を一周しようと思って走ると、決してこの国道に沿って走ることはないこと。
能登半島の観光ポイントというべきところを巡りながら一周すると、そうなるw
なぎさドライブウエイも、能登金剛も、狼煙も、観光しようとすれば国道を外れなければならない。


つまり、国道249号の軌跡を取ることは、観光もせず能登半島をぐるりと回る、なんとも間抜けた行為にみえるw


そもそも国道は、重要な町から、重要な経由地を経て、別の重要な町までの、もっとも楽な道であると考えるのが良い。
そうすると、国道249号は3つの「道」に分けるべきだ。
金沢から輪島への道、輪島と珠洲を結ぶ道、珠洲と七尾を結ぶ道。
金沢から七尾への道は、国道159号である。

国道の軌跡を取ることは、実は間抜けた行為ではなく、地域と町の観察という、なんとも高尚な業をなしているw
そして、国道249号は、上で分けた3つの区間で印象が変わる、ような気がする。


金沢から輪島へは海を見ることが少ない。
能登半島に外と内があるとすれば、こちらは外だ。
外海に面してる海岸は、一般に地形が厳しい。だから、海沿いに道を作ることも厳しい。
だから、少し陸に入ったところを国道は走る。
この区間にある町は、のどかなたたずまいがある。お天気が良かっただろうか。
低い峠でのどかな町をつなぎながら、たまに明るい海を高いところから見ながら、のんびりと走る。


輪島には港がある。舳倉島への船が出ている。
また来なければいけない町だ。
国道は、街の中心を抜けている。夜も楽しめそうな雰囲気だ。


輪島と珠洲の間は、明るい海岸道路になる。
小さな漁村があり、たまに海鮮料理の食堂がある。
お天気の良い日の漁村は開放的に見える。
逆にお天気が悪いと閉鎖的にみえる。
旅の天気は重要だ。印象ががらりと変わる。
千枚田には道の駅があり、段々になっている田圃を眺めることができる。
この道の駅は狭い。
珠洲に入る手前で峠を越える。
大谷峠という。珠洲側の集落が大谷。
珠洲側の道は改良されており快走。
輪島側は一車線区間が残るが改良が進んでいる。


珠洲の街は、輪島よりも現代的な印象がある。
国道が山手の文教地区的なところを走っているからだろうか。
珠洲の街を抜けたところで、海岸沿いの集落の中に入る。
山側にはバイパスのような道ができているが、こちらは国道ではないので注意が必要。


珠洲からは内。
しかし、穴水までは山手を走る。海はあまり顔を出さない。
穴水からはひたすら七尾湾を見ながら、小さな漁村をつないでゆく。
途中、新しい食堂で遅い昼食。魚がうまい。