名著です。
壁をキーワードにして、日本と西洋を語り分ける。
床の建築と、壁の建築。
第?部を読んだだけで、ぐっと引き込まれました。
文中、印象に残る記述は多々ありますが、
この本の本質があとがきにまとめられています。
ここに私が「街並みの美学」を提唱するのは、
根底において人間のためのものであり、
人間の存在を肯定した実践の書物であるということである。われわれ人間が、自分たちの風土をどのように読み取り、
そして人間のための街並みを創るに当たって、
少しでもよい方向を見いだしたいという強い念願を深く込めている。