私を探さないでください

旅に出ます。お願いです。私を探さないでください。

アドレナリン・ジャンキー:デマルコ他(日経BP社)

サブタイトルが「プロジェクトの現在と未来を映す86パターン」。
そのとおり、プロジェクト管理のパターンが紹介されています。
実はピープルウエアは、この本を読むための予習として、読んでおいたのでしたw
内容は、あいかわらず鋭いキレを楽しめます。
業界人がプロジェクト管理について語るときに便利な語彙になるでしょう。


鋭いパターンをいくつか引用:

19.映画評論家
『いずれにせよ、映画評論家にはある共通の特徴がある。
たとえ自分の関わっているプロジェクトが失敗しても、
自分は成功できると信じている。』


32.残業に見る予兆
『特に若いマネージャーは、部下が残業をするのを見て喜ぶ。』
『残業はいつも熱意とプロフェッショナリズムからくるものに見えるが、
本当の原動力は恐怖である場合が多い。』


34.エセ品質ゲート
『エセ品質ゲートがある組織は、
成果物の形式や構文ばかりにとらわれ、
内容をないがしろにする。』


49.ジャーナリスト
『(ジャーナリストのように)正確に報告することが、
プロジェクトの目標ではない。』


52.機能のスープ
『製品にはバラバラな機能がきっしり詰め込まれるが、
その多くは、顧客の本当のビジネスニーズにはほとんど役に立たない。』


86.テンプレートゾンビ
『文書の内容を検討することより、標準文書を作成することに
懸命になっているプロジェクトチームを見つけたら、
そこはテンプレートゾンビの国である。』


この本を全日空機の中で読んでいました。
すると、シュッとした客室乗務員に話しかけられました。
「おもしろそうな題名ですね。」
「はい」
「何の本ですか?」
「ソフトウエア開発プロジェクトです。」
「お邪魔いたしました(業務笑顔)」


自分は、コミュニケーション下手ですw