映画としては「大変」が付かない「よくできました」
といった印象です。
この映画で印象に残ったことはふたつ。
ひとつは、ロケ地(北海道とカナダの港町)のすばらしさ。
もうひとつは、ドラマにおける泣きのパターンの確認w
ロケ地のすばらしさ
この映画に出てくる風景にはすばらしいものが多くありました。
映画冒頭、島を背景に漁場に向かう一群の漁船の絵で始まります。
この風景は、間違いなく、本木修次さんの本「小さな離島へ行こう」で
「一斉出漁のシャッターチャンス」として描かれている厚岸の昆布漁でしょう。
動く画像で見ると感動的です。
主人公たちの思い出の場所、岬の灯台。
霧多布の湯沸岬灯台です。
夕陽がとても印象的です。
冬の夜の白糠駅。
主人公たちが、夜道を寄り添いながら歩きます。
周囲には民家も何もない。人もいない。
うっすら街頭に照らされた雪の道、
北海道の特徴的な一面を描いた絵だと思います。
泣きのパターン
この映画を観て、ドラマにおける泣きのパターンには
少なくとも3種類あることがわかりました。
(1) 別れの場面で子供を走らせる。
(2) 「いつでも帰って来るんだぞ」
(3) テーマ曲のイントロを流す。
今回は、一青ようさんのテーマ曲が流れたとき、
そのときに泣けるように、きちんとできていたように思います。