確率を読み物にした本です。
読みやすく、惹きつけられる内容でした。
第10章にあることばがこの本の本質を語っていると思います。
決定論は、人間の経験に対してはお粗末なモデルである。
「偶然は因果よりも、より基本的な概念である」
印象に残った内容をいくつか。
第9章
『われわれは自分の先入観を裏付ける証拠を優先的に探し求めるだけでなく、
曖昧な証拠を自身の有利になるように解釈する。』
第9章
『確証バイアスは現実の世界に多くの不幸な結果をもたらしている。』
たとえば、
『雇用者は、これはと思われる応募者を面接すると、
即座に第一印象を形成し、
面接の残りを、その印象を裏付けるような情報を探り出すことに費やす。』
これ、現実ですね。
アインシュタインはこう言ったらしい。
『相対性理論を打ち負かすのに必要なのは
100人の科学者の言葉ではなく、たった一つの事実だ。』
かっこよすぎる。
そして、エジソンは言ったらしい。
『世の敗北者の多くは、諦めたときに
成功がどれほど間近にあるかを知らなかった人々だ。』
示唆的だ。
最後に著者からのメッセージ。
第10章
『とりわけ私が学んだことは、前向きに歩きつづけることだ。
…もし成功したければ、失敗の割合を倍にしろ。』
激しく同意します。