目からウロコ、いい本です。
最後に本質を実にシンプルに言い表しています。
第15章:
「肝に銘じてほしい。
アジャイルで「あること」なんてどうでもいいんだ。
大切なのは素晴らしいプロダクトを作ること、
それを君のお客さんにちゃんと届けることなんだ。」
そして開発姿勢では、
第9章:
「イテレーションを回すだけがアジャイル開発ではない。
『アジャイルである』ということは、
チームの役に立つことなら何でもやるってことだ。」
第4章:
「エレベーターピッチがとても効果的な理由のひとつはその短さだ。
だが、短く書くことが簡単だとは思わないほうがいい。」
「よく練られたキャッチコピーというのはどれも、
極限まで切り詰めた少ない語数で表現されている。」
第6章:
「私たちの業界における一番の無駄として知られていること
- すなわち、時期尚早な事前分析」「分厚い要件定義書に記述されている要件のうち5%か10%、
あるいは20%程度の機能を顧客に届けてみれば、
実はそれがシステム全体で想定していたビジネス上の利益の
ほとんどを提供していることに気づくことになるだろう。」
第7章の「見積り:当てずっぽうの奥義」は秀逸な見出しです。
第7章:
「アジャイルな見積り手法を学べば、
精度や精密さという意味でなにも得るものがない
事前見積に頼ることはなくなるだろう。」「人間は相対見積ならうまくこなせるらしい。
(中略)
『相対サイズで見積もる』というシンプルな原則がアジャイルな見積りの真髄だ。」
第11章:センセイ曰わく
「うまくいかないときの根本原因は、
感情に起因していることが多いものだ。
(中略)
おまえが立ち回る相手は、
おまえのやり方への抵抗それ自体ではない。
その背後にある精神構造だ。」